イズノボッカ(仮)

イズクラシ、楽しんでます。千田です。

伊豆の国で農家さん方のお話をたくさん聞いて本当に尊敬の念に絶えません。

そこで僕はあることを、思いついたのです。

 

 

昔の話

以前インタビューをした星合さんがこんなことを言っていました。

「昔はね、【ここから宇佐見まで歩いて行って野菜を売る】なんていうこともしていたんですよ」

 

また、同様にインタビューをさせていただいた佐藤さんの奥さんも言っていました。

「私が嫁ぐ前は【ここから多賀まで歩いて行って、野菜を売ったりしていたらしいよ。】」

 

聞くと当時既に車も電車もあったようですが、なぜ歩いたのか理由を聞いてみると、

  • 山の上から海側に下る道が狭い上に舗装されておらず、車が通れなかった
  • 電車で大仁駅から三島、熱海を経由して宇佐美などに行こうとすると4時間以上かかった。

つまり、

「山の上から2時間歩いて下るのが最も合理的」

ということだったのです。

 

実際に「浮橋」集落から「伊豆多賀」まで歩いてみると、こんな感じになります。

 

約10km!!

 

雨の日も風の日も働いて、その上収入を得るためにはさらに山道を2時間、往復4時間歩かなければならないとは。

想像を絶する苦労です。

そんな大変さをおくびにも出さずに今も粛々と日々を送るみなさんを見て、農家さんはやっぱりすごい、と言う想いと同時に

「自分でもその大変さをきちんと感じる必要がある」

という結論に至りました。

 

つまり、当時の農家さんがみなさんやられていたように、

  • 米や野菜を背負って
  • 歩いて山を下り
  • 運んだ物を売って
  • 帰ってくる

をするべきだと。

 

こうして、僕のプロジェクト:「イズノボッカ(仮)」が始まったのです。

 

準備-背負うもの-

 

では、イズノボッカをやるにあたり何が必要でしょうか。

やはり少しでも当時に近づけるためにも

「農家さんが背負っていた道具」

を使う必要があります。

全く検討がつかなかった僕は、一人で悩んでいてもと思い立った次の日に早速市場で農家さんに聞いてみました。

すると、「自分も子どもの頃親に連れられて行ったことがある」という農家さんがすぐに現れました。

 

-当時の農家さんが歩いて農産物を売っていた、それを追体験したいんです。ついては何を使って荷物を背負っていたのですか?かごですか?

 

「それはね、【しょいこ】というものに米やらかごやらを乗せて運んでいたんだよ」

 

なるほど。「しょいこ」というものが必要だそうです。

 

しかし、そんなもの簡単に見つかるのでしょうか。しょいこが使われていたのは50年ほど前の話ですから、使わなくなって捨ててしまっていても不思議ではありません。

一縷の望みを胸に、星合さんの家にアポ無しで向かいました。

 

-カクカクシカジカで、しょいこ、ってありますか?

 

「うん、2階の倉庫にあるよ。貸してやるよ。」

 

は、

 

は、

 

はやーい!!

 

最も困難と思われた「しょいこ」がアイディアを思いついた翌日にあっさり手に入りました。

すごいな、イズノクニ。

 

さらには、

「当時使っていた竹かご、はもう無いけれど、茶箱ならあるよ」

ということで茶箱までお借りすることに。これ、欲しい人にはたまらないのでないでしょうか。

 

 

こうして、僕は当時使っていた「しょいこ」を手に入れたのでした。

 

 

準備-洗う-

 

続いてしょいこと茶箱を洗います。

お借りした時には大雨が降っておりじっくり見ることができなかったのですが、晴天の下でまじまじと見ると

ものすごいステキ

 

紐をくくる所がくぼんでいることが分かります。

毎日毎日、コツコツと使われていた証左ですね。これを見るだけでも万感の想いがします。

 

茶箱のデザインもかなりステキ。これがピッカピカだったらインテリアにもなっちゃいますね。

 

 

毎日、何年も使われて、肩紐はすり減って、また直して、という痕が伺えます。

 

使われなくなってからだいぶ経つでしょうから、布巾で拭いてあげます。

 

乾かして、

終了。

 

これで完成。

 

後はモノを入れる、積むのみになりました。

 

 

準備-現代geer-

 

さて、せっかく当時の農家さんの体験を追体験するので、ぜひ記録に残したい!

YouTubeにもあげちゃおう。

でもビデオを回しながら歩くのしんどい。

というのを相談すると、NPOサプライズの飯倉さんがGO-Proを貸してくれるとのこと。

ありがたい!

これで、準備は整った。

 

 

プロジェクトタイトル

 

この、

「当時の農家さんの体験を追体験することでいかに大変なことを日々成し遂げられていたかを身を以て感じる」

ということを表すタイトルをずっと考えていましたが、なかなか良いアイディアが出ません。

あんまり軽い感じにしても想いが伝わらないし。

と考えていると友人から

「歩荷(ぼっか)」

という人たちがいるんですよ。

 

と教えてもらいました。

歩荷(ぼっか)あるいはボッカとは、荷物を背負って山越えをすること[1]。特に、山小屋などに荷揚げをすること[1]。また、それを職業とする人[1]

wikipedia:歩荷

 

なるほど、山を登るか下るかの違いはあるものの、

「待っている人のために荷物を運ぶ」

という点は共通しますね。

 

ということで、本プロジェクト名は「イズノボッカ」としました。

(仮)がついているのは、今後良いアイディアが出たら変えるかも、ということで。

 

まとめ

  • 昔の農家さんの大変さを身を以て知ることでより農家さんのことが分かる
  • 「しょいこ」をお借りできた
  • Go-Proも貸してもらえた。
  • 「待っている人のために山を登る(下る)」という点からプロジェクト名は「イズノボッカ」

 

今月末か来月初旬、イズノボッカ、やります!

 

 

2 Replies to “イズノボッカ(仮)”

  1. しょいこ昔の道具なので結構使いづらいかと思いきや、意外とストレスなく背負えそうな感じですね!

    1. 穂積くん

      実はかなり軽いです。背負いやすくもあります。
      昔の人、先人の方々の知恵ですね。

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