イズクラシ、楽しんでます。伊豆の国市地域おこし協力隊の千田です。
それは去年のこと。
「年明けにまごころでもちつきやってお雑煮配ろうぜ」
そこから、全てが始まりました。
味付けはどうするのか
鶏肉は入れるのか
里芋は入るか
小松菜じゃなくてほうれん草だろ
人参は入れないら
と、お雑煮バトルを繰り広げた我々。
バトルの様子はこちら。
試食会を経て「まごころのお雑煮」の味について合意した我々は、その味を胸に秘めて家路に着いたのでした。
そして年越し。
各家庭でお雑煮を味わい、危うく約束の味を忘れかけた1月6日、本番を迎えるために再結集し仕込みを行いました。
佐藤さんの大根
初男さんの原木しいたけ
芳川さんの人参
土屋建設(ろっぽう野菜)の里芋
福由園さんの本ゆず
そう具材は100%地元産。
かつてこんな贅沢なお雑煮があったでしょうか。
え?
この辺(農家さんたち)では普通だって??
いやいや
普通じゃないです。
これは贅沢なんです。
そして、絶対に美味しいんです。
これらを適宜切って、出汁で煮ていきます。
これで準備完了。後は明日の本番を待つばかりとなりました。
え?
写真はないのかって??
いやいや
ないんです。
僕だって一生懸命切ってたんですから。
仕方ないんです!(反省してます)
ということで、当日(1/7)を迎えました。
会場であるまごころ市場には開始前からお客様が今か今かとお雑煮をお待ちいただいていました。
今回のお雑煮、お野菜ももちろんですが、何と言っても
つきたてのお餅
を一緒に食べるのがミソです。
もち米を潰して
佐藤さんがつきます。
臼が壊れるんじゃないかと思うくらいの強さでつきます。
実際、機械でつくよりも手で強くつかれた餅の方が、食感が違うんです。弾力が全然違うんです。
当日はFMいずのくにの方も取材に来てくださり、ちょうどもちつきの最中に生中継をしていただきました。
こうして出来上がったお餅。何度も言いますが、弾力が違います。
もち米は佐藤勝子さんより。こちらも地元産ですね。
当日、時間は11時からと中途半端だったのにも関わらずもちつきを始める前から多くの方にお並びいただきました。
もちつき中には「よいしょ!」という大きな掛け声まで。
そしていざご提供。
寒い中お並びいただいていたみなさんからは
もちがうまい
大根うまい
人参甘い
里芋とろっとろやん
しいたけが半端ない
と喜びのお声を頂戴しました。
本当にそうですよね。もちはうまいし、大根うまいし、人参甘いし、里芋とろっとろのうまうまだし、しいたけ半端ないですよね。
僕もそう思ってました。
食べていただいた方々に喜んでいただいて、去年ご愛顧いただいた感謝の気持ちがみなさんにお伝えできてよかったよかった。
しかし、それだけではありません。千田が本当にすごいなと感激したこと。
それは
農家さんの現場力。
今回は主に
男性陣:もちつきと機材準備等
女性陣:お餅ちぎりなど提供
という役割分担になっていたのですがお一人お一人の行動力がすごい。
何をやるにも
- 何が必要か
- いつまでに必要か
- 発生可能性の高いリスクな何か
- それに対応するためにはどうするか
- 所要時間はどの程度か
この辺が頭の中で計算されて、体が勝手に動いているんですね。
もちつきの手返しなどをしてくださった佐藤さんの奥さん曰く
「(もちつきは)普段やっていることだから、別に特別なことをしていない」
ということなんです。
確かに、男性陣は地元のお祭りやイベントなんかでテントを立てたり物を準備したりする機会が(サラリーマンと比較して)多いかもしれませんし女性陣も同様に物販やイベント等で食材の準備や提供をする機会があるでしょうから
外でもちつきをして、お雑煮を振る舞う
ということに対しても経験を元に前述のような行動ができるのかもしれません。
比較して、僕も頭の中で前日〜当日にかけてシミュレートしてみましたが、やはり抜け漏れがありました。
しかし、このみなさんの現場力は単に経験の有無だけではないと僕は考えます。
ポイントは「農業」なのだと思います。
自然相手の農業は天候次第。予報に見合った行動を数パターン用意する必要があります。
プログラミングのように、「○○をすれば必ず××になる」というものではありません。
すぐに結果が見えるものではありませんが、しかしやることをやっておかないと結果には結びつきません。
したがって、常に備え、未来を想定し、今行動をする必要があるのです。
みなさんがそれぞれに動き、それが有機的に結びついている光景を間近で見た僕は
やっぱり農家さんはすごいな、と一人感激して柚子をお椀に入れ続けたのでした。
え?
本番中の写真はないのかって??
ないんです。
僕だって一生懸命やってたんですから。
仕方ないんです!(反省してます)
次は、写真係を決めよう。
もしくは、必要な絵を決めてそれらだけは必ず撮るようにしよう。