【協力隊】イズノキウイ、とわらしべ長者

イズクラシ、楽しんでます。千田です。

伊東方面に用事があったので、前回mikan-no-edaをいただいた福由園さんへ伺うと、

「うちはキウイもあるぜ!」

とキウイを10個いただきました。そして、事態は思わぬ方向へと転がって行ったのです。

 

イズノキウイ

雨のそぼ降る中、福由園さんに到着すると「キウイの木」を見せていただきました。

実はキウイの旬は秋、冬から春にかけて。個人的に夏のイメージだったのでびっくり。
このキウイたち、実は手間もかかるし体にも負担のかかる子たちだったのです。

 

 

1.袋を1つずつかける

 


実はこういう状態

 

ここから

 


つけるも取るも、もちろん1つずつの手作業です。

 

こうして

 

 

 

どん

 

 

いかんせん雨が降っていたので深掘りできませんでしたが、一体何個のキウイがあるのでしょう。

それを1つ1つ袋をかけて、出荷の時はまた外してとなんと言う手間でしょう。

これで1つ100円くらい、果たして採算は合うのでしょうか。

ぶどうも1房ずつ袋にかけるらしいのですが、1個あたりの単価も違うしなぁ、と農家さんを身近に感じるが故にその労苦と収益のバランスがどうしても気になります。

そして、キウイ、実はもう1つ、特に僕にとって栽培時には大変な点があるんです。

 

2.木の背が低い

 

 

キウイの木の高さはおおよそ1.8m前後になるそうです。

写真の様にキウイの実は枝から垂れ下がっていますので、作業時の高さはより低くなります。

実際、写っていらっしゃる農家さんの身長も1.8mほどありますがかなりかがんでいる様子がうかがえます。

作業時に「中腰で上を見る」ってめっちゃきついんですよ。

「中腰で下を見る」

よりも

「中腰で上を見る」

の方がきついんです。個人的に。

 

この点を味わっただけでも、「農家さん、特にキウイは僕には無理だ…」となるわけです。

 

さて、一通りキウイの木を見せていただくと

「せっかく来たんだからキウイ持って行きな」

の一言。

 

–「ありがたいけど、売ってください」

 

じゃあ、熟しが進んでるやつ持って行きなよ。そのかわりすぐに食べてね。

 

–「御意」

 

こうしてキウイフルーツを10個、いただきました。

 

このキウイ、中の色がよく知られている「緑色」ではなく、「中心部が赤い」キウイなんです。

 


しかも、静岡発の品種!!

 

実際の写真は、2歳のムスメが光の早さで食べてしまったため、無いのが悔やまれます。

なんとか懇願して1口だけもらったこのキウイの味は、それはもう、

 

「甘い!」

 

通常のキウイと比較して酸味はほぼ無いに等しく、爽やかな甘みが口いっぱいに広がります。

こりゃうめぇ。

 

どこで買えるのって??

福由園さんで買えます。

あと、僕が働かせていただいているまごころ市場にもたまに出荷しています。

 

あ、福由園さん、もちろんみかん狩りもしています。

 

 

テレビにも取り上げられたことがあるそう。

 

みかんは、前回の記事でも書きましたが、消毒を極力しない(その代わり見た目が悪くなってしまうけど)という方針でやられているので、小さなお子様でも安心してその場で食べられますね。

実際妻は福由さん推しです。

イズノミカンにイズノキウイ、そのおいしさをぜひ農園で体験してみてください。

 

福由園

住所 静岡県伊東市宇佐美1176-1
電話番号 0557-47-3280
アクセス 東名沼津I.Cより伊豆縦貫自動車道経由国道136号で、大仁中央I.C(交差点)を左折し
県道19号を東へスカイライン入口(交差点)を右折、国道135号を南下し約16km先

 

 

わらしべ長者 -何か返したくて-

福由園さんでキウイを10個もいただいた千田でしたが、我が家は3人。

「早めに食べてね」とのこと。

あんなに苦労して育てたキウイ、食べきれずに腐らせるなどということがあってはいけません。

ここは、お裾分け、をしつつ日頃お世話になっている農家さんにお返しをしなければ。

と一人気負った僕は、車を走らせ先日インタビューさせていただいた佐藤さんの元へ。

 

アポイント?取らずに行きます。

家にいなかったら?畑に行けば誰かいるでしょう。

 

すると、運良く佐藤さんご夫妻が。

 

–かくかくしかじかで、キウイ、どうぞー

 

おぉ、ありがとな。

これ、持って行け。

 

 

 

まさかの

 

これが

 

噂に聞く

 

物々交換!

 

 

人生初の、

 

 

物々交換!!

 

 

今までいただいてばかりで、お返しできることと言えばたまに持って行くお土産だけだったのですが、こうしてリアルタイムでモノとモノを交換するというのはとても新鮮です。

(僕のは頂き物だけど)

なんかこの、貨幣経済では感じられない何とも言えない暖かみ、いいですね。

(僕のは頂き物だけど)

 

人生で初めて味わう種類の「暖かみ」に触れた僕は、なんとも嬉しくなって、倉庫で佐藤さんご夫妻とおしゃべり。

 

すると、倉庫の入口に車が止まって

 

 

近所の人:

「車が田んぼに落っこちちゃったので、トラクターで引っ張り上げてもらえませんかー?!」

 

 

本当にあるんだ、そういうこと!

 

 

わらしべ長者 -偶然の邂逅-

田んぼに車落っこちた事件、を気に佐藤さんの家を辞した僕は、意気揚々と家路に着きました。

しかし、300mほど走ったところでふと以前ブロッコリーを頂戴した農家さんが大根を洗っているところに遭遇したのです。

 


既に雨は上がっていたが、気温はかなり低い。しかし手で、洗う。

 

お名前は、古屋さん。

古屋さんから頂戴したブロッコリーを、ムスメがむしゃむしゃと一人で四分の一は食べてしまったのだ。

僕はその感謝の意を伝えるべく、キウイを2つ持って古屋さんに声をかけた。

古屋さんはいつもの笑顔で、忙しいのに手を止めてお話しくださる。

僕のデカすぎる声に何事かと思ったのか、奥様も出てきて3人でお話。

 

–かくかくしかじかで、少しですけど召し上がってください。ブロッコリー、本当にありがとうございました。

 

いいのいいの。

じゃあ、大根、持って行きな。

 

 

–それは申し訳ないので、大丈夫です。

 

奥様:何が良いか、選んでー

 

–(聞いてない!!!)

 

 


まさに畑から抜いてきたばかりの大根たち。これを洗って、次の日出荷する。

 

 

「もっと良いやつを選べば良いのに」

 

–大きすぎると食べきれないし、何よりこれもおいしそうですから。

 

 


奥には山、山と大根の間には「はぜがけ」用の木組み。何とも「野菜撮影映え」するところである。

 

 

「ブロッコリーが好きなら、持って行ってもらえばいいじゃないの」

「そうだそうだ。そこにあるから、採ってやる」

 

–そうだそうだじゃないです。もうもらえないです。

 

 

「遠慮するもんじゃないよ。良いから持って行きなさい。」

 

 

 

 

この葉っぱの中に、ブロッコリーが隠れています。

 

 

 

これを、鎌で

 

 

切り取ると

 

 

 

こうなります。

 

 

 

結局、キウイ2つがこれらに。

 

 

まさか、33年間で一度もなかった物々交換が1時間で2回発生するとは。

(僕のは頂き物だけど。)

 

恐るべしイズノクニ。

 

いや、むしろ交換していただいてるモノの方が多いんじゃないか。

恐るべしイズノクニ。

 

 

人生初の物々交換、貨幣という一般価値に置き換えないからこそ、ダイレクトに感謝や思いやりが伝わってくるのかな。

そして普段お世話になっている僕が、農家さんたちに返せるものって何だろう。お金でも、モノでも、何でもいいから返すモノ、返し方を真剣に考えさせられる、そんな体験です。物々交換。

 

 

 

 

 

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